椿油の原料となる椿の種子は天然のものなので、天候や種子の状態、収穫時の状況によって品質にばらつきが生じます。大島椿では品質の良い椿油を製品にするために原料の選定から搾油、精製まで厳しい自社基準を課しています。

原料の選定

当社では伊豆大島産、長崎県五島産、中国産の椿油を使用しています。
自社基準をクリアした高品質な原料を得るために定期的に産地を訪問し、作柄や品質、生産施設の状況などを確認しています。

搾油

収穫した種子を加圧して、押しつぶしながら搾る「圧搾法」という昔ながらの製法で、丁寧に原油を搾ります。搾油時には、種子から油分を取り出しやすくするために、品質に影響のない範囲で加温します。溶媒抽出はしません。得られた原油はろ過し、微小な固形物を取り除きます。残留農薬がないことも確認しています。

精製

搾りたての椿油をろ過した状態では、さまざまな夾雑物が残っています。脱ガム・脱酸・脱色・脱臭の精製を施し、ろ過だけでは取り除ききれない夾雑物を除去することで安定性を高め、においやベタつきがない、使用感の良い大島椿基準の椿油に仕上げています。

こうして多項目にわたって、公的機関が定めた規格と同等、もしくはそれ以上に厳しく設定した自社基準をクリアした椿油から、大島椿品質の製品が生まれます。